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378話

幾多の目の前で、全身が灼熱の炎を纏う火龍が黒雲を突き破って現れた!

「がおおぉっ!」

龍の咆哮が天地を揺るがす。龍の頭上には張浩然が凛と立ち、その傍らには三本の幽冥剣が浮かんでいた。

「成功したな」

張浩然は淡く微笑み、高みから喬松泉を見下ろし、蔑むように言った。

「喬松泉、お前の雷斗風火輪には感謝するよ。あれがなければ、この技を使うのは難しかった」

この火龍こそ、赤陽第二式・火炼長空から放たれたもので、七大真火の一つである地極真火で構成されていたのだ!

張浩然はもともとこの技を使えるはずがなかった。彼はまだ二品半仙ではなく、白龍湖には法陣もない。だが凌欢が無意識に彼に気づかせてくれた——雷斗...