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280話

葉溪は話し始めた。

葉儒が燕京に向かった理由を張浩然に語る。

「兄さんは、あなたが寧家と馳家を滅ぼすという噂を聞き、葉家も巻き込まれるのを恐れて、四十年前の葉家の高人に助けを求めに燕京へ行ったんです。その方は葉敬といって、四十年前には華夏龍組の四大龍衛の一人でした。今の実力がどれほどかは私にはわかりません。とにかく、兄さんは燕京で葉敬を訪ねた後は、時々連絡をくれる以外、何も教えてくれないんです」

張浩然が尋ねた。「葉敬という人物について、何か知っていますか?」

葉溪は首を振った。「わかりません。四十年前の私はまだ言葉もはっきり話せなくて、葉敬の顔さえもはっきり覚えていません」

そのとき、...