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261話

四百年前、東海省で世紀の大戦が起きた。

神通力を持つ道士が敵と三日三晩戦い続けたが、最後に力尽き、敵に敗れて命を落とした。さらに悲しいことに、道士が持つ神秘的な力を恐れた敵は、死後も祟りがあるのではと危惧し、四肢をバラバラにして心臓を取り出した。だが完全に破壊することはせず、現在の東海大学の地下深くに埋めたのだった。

道士の死から百年後、心臓が埋められた場所で幽霊騒ぎの噂が立ち始めたが、大事には至らず、時が経つにつれて人々の記憶からも薄れていった。

華夏龍組は数百年前から東海省に精鋭を駐在させていた。当時の東海大学はまだ存在せず、ただの荒れた墓地に過ぎなかった。

道士の心臓は、これまでに...