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251話

「四龍衛」の一人である彭鈞も、張浩然の実力が一体どれほどのものなのか知らなかった。

だから何彬に尋ねられても、答えることができなかった。

白馬広場で、葉浅は胸の内に積もり続けた怒りの炎を、一声の叫びとともに噴出させた。

「張浩然、お前を殺してやる!」

「俺が自ら創り出した二つ目の武道絶学『驚濤駭浪』を見せてやる」

葉浅は全力を出す決意をした。彼はもともと「三海指」で張浩然を容易く倒せると思っていたが、張浩然の実力は葉浅の予想をはるかに超えていた。

張浩然は強かった。

本当に強かった!

葉家随一の葉浅は、自らを準天人級の高手と自負していた。七大武道世家の中でも一目置かれる存在であり、張浩然...