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152話

水中探査機は九十メートル深まで降下した。

「黄弟、探査機のフックはちゃんと取り付けたか?」柯然が尋ねた。

「万全だよ」黄弟が答えた。

柯然は頷いた。「後はどれだけあろうと全部引き上げるんだ。黄金も骨董品も全部な」

「了解!」黄弟は目を輝かせて言った。「俺の取り分もあるんだよな?」

「もちろんだ」柯然は一呼吸おいて続けた。「ただし、まずは管大師が選ぶ権利がある」

汤家の姉妹は驚きの声を上げた。彼女たちにも分け前があるのだ!

「もうすぐ湖底だ」陶子が皆に告げた。

その時、遠隔操作で水中探査機を操縦していた陶子の胸が大きく跳ねた。何かを見つけたようで、表情には恐怖が浮かんでいた。

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