契約グミ

99話

絶頂を迎える前、祝珩は彼の首筋を軽く噛んだ。力加減を抑えていたようで、痛みはなく、ただくすぐったいような痺れだけが残った。彼は赤く潤んだ目で祝珩に攻め込まれながら、その身を蹂躙する張本人がしがみついて甘えてくるという矛盾に翻弄された。時折、祝珩は鼻にかかった声で啜り泣くような声まで漏らしていた。

祝珩は彼を抱きしめ、生殖腔の中で射精した——いつの間にかそれはまた奥まで入り込んでいた。アルファの声が耳元で響き、温かい吐息が頬に降りかかる。その声は愛おしさに満ちていた。「俺の妻よ、お前を傷つけた奴らは皆、死ぬべきだ」

ベータは情欲に苦しめられ、一瞬何を言われたのか理解できず、潤んだ目で茫然とし...