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84話

祝珩が恋をしたのは、腺体を持たず、フェロモンにまったく反応せず、彼に目もくれないベータだった。

マーキングも結合も意味がなく、何度も生殖腔に射精しても、ベータには妊娠の兆候すら見られない。どうすればいいのか、もう分からなかった。祝珩は自分に対する彼の感情を尋ねる勇気もなく、現実から目を背けるばかり。頭の中はただ、どうすれば彼の心を掴めるのかという思いで一杯だった。

太くて硬く勃ち上がった性器は、もう長い間うずうずしていた。亀頭を少し挿入しただけで、穴肉にきつく吸い付かれる。祝珩は一気に奥まで突き入れたい衝動を必死に抑え、舌でベータの敏感な乳首を舐め回し、彼ができるだけ快感を得られるようにし...