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82話

二度と彼を手放すことはない。

祝珩はこれほど自分の気持ちを確信したことはなかった。

彼はこの人を愛している。体中が痛むほど、視界も心も彼の一挙手一投足で満たされるほどに。かつては見栄を張って認めず、心の底からこの感情を否定していたのに、わずかな未練が彼を手放せなくさせ、他人を追いかけながらも彼の身体に執着していた。

やがて、無意識のうちに抑えきれないほど愛するようになり、深く埋もれた愛情は油を注がれた枯れ木のように、外からのほんの小さな火花だけで彼の心原を覆う野草を焼き尽くし、その下に隠された白骨の正体を露わにした。

あの年、死地から逃れた彼は高い心の壁を築き、顧楠以外の誰にも関心も興味も持た...