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77話

机の外側で、alphaの美しい顔立ちはまだ若さを残していたが、上半身は整った装いで、頭を下げることもなく、まるで彼の前に跪いて奉仕している人間など存在しないかのようだった。

彼は情感溢れる眼差しで、目の前のパソコン画面に映る容姿端麗なomegaを見つめ、春の陽光のように温かな笑みを浮かべていた。

また一瞬の白い光が閃き、映像はスクリーンのように切り替わり、腐った泥のような花びらが敷き詰められた光景へと変わった。

少年はやや成長していたが、その眉目に宿る憂いの色は相変わらず濃く、解けることはなかった。

芳しい香りを放つ無数のバラの花びらが、あるプレジデンシャルスイートの床一面に敷き詰められ、...