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122話

キャンディの包み紙をすべて広げると、そこには食べ終わった薬の空箱が引き出しいっぱいに並んでいた。その引き出しには空の薬の瓶が隙間なく詰まっていて、八年の間に彼女がどれほどの量を飲み続けてきたのか、想像すらできなかった。

あの時、祝珩は凌落に冷たく言い放った。「妊娠するなよ。俺を困らせるな」と。凌落はその言葉に従った。一度聞いただけで、それから丸八年も。祝珩は凌落が妊娠しにくい体質だと思い込み、毎回中で出すことに何の躊躇もなく安心していた。だが凌落が毎回後片付けにどれほど苦労していたか、体に極めて有害な避妊薬を飲むたびにどれほど断腸の思いだったか、彼は知るよしもなかった。

凌落は毒を粉末にし...