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115話

「彼を外に連れ出したこともほとんどなかったし、彼のことを何一つ理解しようともしなかった」

「だから彼は怒って、出て行ったんだ。僕を罰するつもりなんだ」

「自分が間違っていたことはわかっている。ずっと前からわかっていたのに、どうして彼は戻ってこないんだ？」アルファの目には脆さと無力感が満ちていた。彼は顔を上げ、林琛の袖をつかんだ。「阿琛、君は凄いんだ。彼を見つけてくれないか？助けてくれ！お願いだ」

林琛は仕方なく身をかがめ、祝珩を支え起こしながら言った。「わかった、彼を探すのを手伝うよ。でもその前に、まずは元気を出してくれ」

「本当か？」

「本当だよ」

「わかった」

あの日から、祝...