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993話

白虎星座図を理解した後も、龍飛の心には少しの疑問が残っていた。それは、観客席と決闘区域を隔てるエネルギー結界が、千個以上の元石を使用しているにもかかわらず、その防御力がそれほど高くない理由だった。

「これはまた何の星座図なのだろう?」

千を超える元石の存在を感じながら、龍飛は脳内に羊皮紙から記憶した星の配置を、これらの元石と照らし合わせていった。そして、ついに全く新しい図案を発見した。

それは数十頭の背中に双翼を持つ天馬が形作る巨大な図案だった。これは一つの図案というよりも、数十の同じ図案が組み合わさったものと理解できた。

「なるほど、陣法は重ね合わせることができるのか。そうすることで...