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981話

「こんなに久しぶりに軍礼をするとはな!」

龍飛が敬礼する姿を見て、霍元奇も非常に規律正しい軍礼を返した。その瞬間、彼の体内の血が再び沸き立つのを感じた。

「奇兄貴、じゃあ今から学院に戻ります。どうかお体に気をつけて!」

龍飛は理解していた。戦神学院に戻れば、黒鷹組織の調査を続ける機会があるだろう。そうでなければ、霍元奇と共にこの数百キロに及ぶ異獣山脈に閉じ込められたままになる。

「ああ!今回の再会も何かの縁だ。贈り物らしいものはないが、これは結界の陣法図だ。神殿に入る前に、機会があれば学んでおくといい!」

霍元奇はそう言いながら、一枚の羊皮紙の巻物を取り出して龍飛に手渡した。この羊皮紙こそ...