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973話

エネルギー石を加工する鉱石加工工場は重要拠点だった。警備兵たちは作業場の労働者の生死など気にかけていなかったが、作業場が異獣に破壊されることは黒鷹組織にとって甚大な損失となるのだ。

「どうなってるんだ？なぜこんなことに？」

十数名の警備兵が車庫に駆けつけ、破壊された運搬車を目の当たりにして、顔に衝撃を隠せなかった。

「みんな、気をつけろ！この異獣は強力な破壊力を持っている！」

ある警備兵が警告した。運搬車を簡単に破壊できる異獣なら、彼らも容易に倒されてしまうだろう。

しかし彼らは知らなかった。破壊された運搬車は異獣の仕業ではなく、龍飛の紫炎獣火の攻撃によるものだということを。

「まずい...