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969話

地底深くに建設された鉱石加工工場は、まるで桃源郷のように外界から隔絶されていた。崑崙山脈の地下深くにこのような人工の町が存在するとは、誰も想像だにしなかっただろう。

「もし推測が正しければ、ここはもしかしてブラックイーグル組織の本拠地なのか?」

龍飛は鉱石運搬車の下に身を隠し、気配を完全に体内に収めていた。そのため、七星戦王の実力を持つ二人の警備員にも、彼の存在は感知されていなかった。

この地下都市がブラックイーグル組織の本拠地である可能性を考えると、龍飛の胸は高鳴らずにはいられなかった。組織の本拠地を見つければ、伝説の首領「鉄狼」に会えるチャンスがあるのだから。

伝説の超一流傭兵であ...