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964話

「龍飛が溶岩の深淵から脱出できたうえ、赤炎魔龍の幼体を斬殺する実力も持っているなら、犯人は本当に龍飛かもしれんぞ!」

鐘無極が警告するように言った。赤炎龍魔の幼体を倒せるほどの実力があるというのは、もはや七星戦王の領域を超えている。

「何が『犯人は龍飛かもしれない』だ。こんなに明らかなことがお前たちには見えないのか?」

鐘無極の言葉を聞いて、洪天笑はすぐに立ち上がり、軽蔑の表情を浮かべて言った。

「六爺、教えてくれ。もし犯人が龍飛でないなら、なぜ奴は姿を現して我々に会おうとしない?」

鐘無極の胸の内も怒りで燃えていた。今回の事件で命を落とした者の中には、彼が最も期待していた弟子の唐浩...