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963話

「なるほど、やつらがここに来たのは間違いないな。これを見てみろ」

その時、丹陽子が地面から青い破片を拾い上げ、皆の前に掲げた。

「こ、これは蒼玉鼎の破片ではないか?まさか百里擒龙くんが不測の事態に遭ったのか?」

丹陽子が手にした蒼玉鼎の破片を見て、七星錬器師の鐘無極はすぐに推測を口にした。

「蒼玉鼎は世界で最も堅固なダイヤモンドで造られているはずだ。いったい誰がそれを粉々にできるほどの力を持っているというのか?」

韓昆は息を飲んだ。彼自身が剣皇として振るう深海玄鉄剣でさえ、蒼玉鼎を砕くことは難しいはずだった。

「もしや伝説の十大神器の筆頭、黒石剣...