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950話

「聞き間違えじゃないよな!あのガキが学院の護送任務を受けるだと?」

百里擒龍の言葉を聞いて、唐浩も驚きの色を隠せなかった。龍飛がまさか学院の護送任務を引き受けるとは思いもしなかったからだ。

「ああ、俺もあいつがそんな任務を受けるとは思わなかったが、これは我々にとって絶好のチャンスだ」

百里擒龍は嬉しそうに言いながらも、少し不思議に思っていた。今や龍飛の身分と地位からすれば、学院にじっとしていても十分な収入があるはずだ。

それなのに龍飛が護送任務を選んだことは、百里擒龍と唐浩から見れば、まるで頭がおかしくなったとしか思えなかった。

「奴が護送任務を受けるな...