Read with BonusRead with Bonus

949話

「飛兄貴!マジで分からないんだけど、もう第一戦隊の隊長になったのに、どうして学院の護送任務なんか受けるんだよ?」

花麻子は龍飛のこの上進心を尊敬していたものの、彼からすれば戦神学院で自分を鍛える方法は数多くあり、護送任務だけではないはずだった。

そもそも、護送任務の主な目的はエネルギーストーンを稼ぐことではないのか?しかし龍飛の今の地位や身分なら、エネルギーストーンを稼ぐなど造作もないことだ。

「もしかして彼はエネルギーストーンのためじゃない?じゃあ何のため?」

そう考えると、花麻子の心はさらに疑問に包まれた。龍飛が護送任務を受けるのは、本当に自分を鍛えるためだけなのだろうか。

「お前が言った...