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943話

「このバカ小僧、薬皇の爺さんがお前を弟子にしたいと言っておるんだぞ。この老人は確かに凄腕だが、今まで一人も弟子を取ったことがないんだぞ！」

赤峰宇が呆然と立ち尽くしているのを見て、洪天笑はすぐに促すように言った。同時に心の中では喜びが湧き上がっていた。丹陽子がついに弟子を取る気になったのだ。

「これは...あまりよろしくないのでは？筋からいえば、薬皇の先輩は私の師叔祖にあたるはずですが...」

赤峰宇は躊躇いがちに言った。結局のところ、彼はすでに薬王殿で師匠を持っており、その師匠は丹陽子の前では「師叔」と呼ばなければならないのだ。

「このバカ者、お前は頭が悪いのか？師叔祖だろうがなんだろう...