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937話

錬丹大会決勝戦

錬丹大会の決勝戦がいよいよ始まる。戦神学院の年に一度の盛事として、この大会は学院から非常に重視され、ほぼ全校の教師と生徒が手元の仕事を中断し、試合を観覧に来ていた。

「飛兄、決勝戦がもうすぐ始まるのに、器皇の老前輩はまだ来ていないじゃないか?」

出場を待っている赤峰宇は、鍾無極が約束通りに七星玲瓏玉鼎を届けに来ていないことに気づき、心中で焦りを隠せなかった。

「心配するな。器皇老前輩は必ず約束を守ってくれる。試合が始まる前に七星玲瓏玉鼎を届けてくれるはずだ!」

龍飛は安心させるように言ったが、その目は広場を探るように見回していた。しかし、どれだけ探しても器皇・鍾無...