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915話

「よし、中に入ってみようじゃないか!もし他の九尾魔狐がいたら、それはそれで僕たちの運がいいってことだ」

龍飛はそう提案した。断続的に洞窟から聞こえる狐の鳴き声から判断すると、この洞窟の中にはまだ狐が存在しているようだった。

「ちょっと待って、先に十節竹を集めてから中に入ろう!」

赤峰宇はそう言うと、十節竹の葉を採取し始め、それを自分のリストバンドの中に収納した。この十節竹の葉があれば、九尾魔狐に傷つけられる心配はないのだから。

赤峰宇が十節竹の葉を集めている間に、洞窟内からの狐の声はだんだんと小さくなっていき、やがて完全に聞こえなくなった。

「もしかして...