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910話

「やった！金赤狐王に違いない、急いで行こう！この金赤狐王を倒して魔晶を手に入れることができれば、小金持ちになれるぞ」

この強大な気配を感じ取り、白烈はすぐに注意を促した。これほど強烈な気配を放つ狐といえば、ほぼ確実に金赤狐王だと断定できる。

金赤狐王は闇の神域第三層の強力な魔獣の一つで、その戦闘力はアリの女王よりもさらに上回るほどだ。最も重要なのは、この金赤狐王が単独行動を好むことで、修行中の隊に出くわせば、ほぼ間違いなく討ち取られる運命から逃れられない。

しかし金赤狐王は嗅覚と聴覚が非常に鋭敏で、少しでも危険の気配を感じれば、事前に判断して一目散に逃げ出してしまう。

「ああ、この気配...