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899話

「峰宇兄さん、あなた...まさか六星錬薬師の資格を取得したの?」

花麻子は自分の目をこすり、そして信じられないという表情で赤峰宇の胸の徽章を見つめた。

それは六星錬薬師を表す葉型の徽章で、戦神学院の者なら誰でも、この徽章が何を意味するのか理解していた。

「ああ、自分でも六星錬薬師になれるとは思ってなかったよ」

赤峰宇は軽く頷いて答えた。自分が六星錬薬師の試験に合格したことは、彼自身も予想していなかったことだった。

「峰宇兄、やれるって知ってたさ!」

龍飛は赤峰宇の肩を叩き、心から彼のために喜んでいた。もともとは赤峰宇が精々五星錬薬師の資格を取るだろうと思っていたのに、まさか六星まで達するとは。...