最強特殊部隊エース

898話

霹雳堂のメンバーが自分を崇拝の眼差しで見つめる中、龍飛の心は意外にも平静だった。

兄弟会の戦隊を結成したのは、あくまで龍飛の一時的な策略に過ぎない。内院で足場を固めるには、まず周囲から尊敬を得なければならなかったからだ。

龍飛にとって、目的はシンプルだった。黒鷹組織の最も重要な秘密、エネルギーストーンについて調査することだ。

「英子たちは今頃どうしているだろうか。戦龍隊は、黒鷹組織の戦神学院が崑崙山に建てられているなんて、想像もしていないだろうな」

自分の住まいに戻った龍飛は、戦神学院に来てから、気づけばもう一ヶ月以上経っていることに思いを巡らせた。

当初、龍飛は戦神学院に潜入し、何か情報を得...