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894話

「それはどうかな、君は今から資格試験を受けに行けば、丹薬大会に参加できるチャンスがあるかもしれないよ!」

龍飛は忠告するように言った。内院の審査には時間制限がないのだ。実力さえあれば、いつでも聖殿に行って資格を取ることができる。

「本当ですか?でも学院は僕の参加を認めないでしょう。だって今はもう二次予選の二日目ですから!」

赤峰宇は一瞬喜んだものの、すぐに表情に失望の色が浮かんだ。こんな丹薬大会で、予選を経ずに直接二次予選に進めるなんて、可能性は極めて低いと思ったからだ。

「試してみればいいさ、審査委員会に掛け合えば、チャンスをもらえるかもしれないよ!」

龍飛は慰めるように言った。彼から見れば...