最強特殊部隊エース

887話

「さすが薬王殿の丹薬大会だ、学校がここまで重視するとは！」

龍飛は広場の端に立ちながらも、視線は会場全体を巡り、大会の様子を観察し始めた。

広場の中央には広々とした競技エリアがあり、そこでは十メートルごとに八仙卓が一つずつ配置され、各卓に一人の参加選手が対応していた。

競技エリアの奥には三メートルほどの高さの台が設けられ、その上には机と椅子が一列に並べられていた。おそらくこの丹薬大会の審査員席だろう。

試合はまだ正式に始まっていないものの、広場はすでに非常に賑わっていた。薬王殿のメンバーでなくとも、皆が応援する錬薬師のために声援を送っていた。

もちろん、この騒がしい声の中で最も多く聞こ...