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885話

「そんな高額な試験費用となると、六星戦王であっても、数か月必死に稼がないと集められないでしょうね」

「その通りだ。だが心配するな、聖殿の試験に参加できなくても、お前の実力があれば兄弟会を強くすることは十分可能だ!」

花麻子は自信満々に言った。彼は龍飛の腕前を目の当たりにしており、七星戦王でさえ龍飛の相手にはならないだろうと確信していた。

「必ず兄弟会を強くしてみせる」

龍飛は淡々と微笑みながら言った。内院での足場を固めるには、目の前にいる霹靂堂のメンバーたちが、多くの面倒事を解決する助けになるだろうと考えていた。

龍飛にとって、今唯一やりたいことは内院での地位を上げることだった。そう...