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884話

「先生、聖殿での等級試験は時間制限がないと聞いて、挑戦しに来ました!」

龍飛は丁寧に言った。内院という虎が潜み龍が隠れる場所に来たからには、彼も慎重にならざるを得なかった。万やむを得ない状況でない限り、軽々しく人を敵に回すつもりはなかった。

「もちろん受けられますよ。ただし、聖殿での試験は受験料が必要ですから、よく考えてからにしてくださいね!」

衛兵の一人が親切に忠告した。受験料は一度納めたら、試験に合格しようがしまいが返金されないからだ。

「十分考えました!」

龍飛は揺るぎない眼差しで二人の衛兵を見つめた。聖殿の試験がどれほど難しいのか分からないが、今の自分の実力なら戦王の資格を得るのは...