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880話

「過分なお褒めですね。先輩のお名前をまだ伺っていませんが」

龍飛はさらりと微笑みながら言った。心の中では、目の前の男がただ者ではないことを確信していた。四星錬薬師の歩天雷をも恐れさせる人物なのだから、学院内でもそう多くはいないはずだ。

「ふん、俺たちの龍兄さえ知らないとは、お前さんは見識が浅すぎるな!こちらは我らが逍遥閣の隊長、百里擒龍だ!」

その時、百里擒龍の側に立っていた学生が、得意げな顔つきで言い放った。

その学生は非常に屈強な体格で、肩には七つの金色の星紋が刻まれていた。れっきとした七星戦王の証だ。七星戦王とはどれほどの存在か——地院の院長である丁老怪にも匹敵する強さを持つ。そんな...