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879話

「へへっ、龍兄さん!なんて偶然だ、こんなところでお会いするなんて!」

行方がばれたと気づいた歩天雷は、もはや隠れることをやめ、すぐに相手の前に出て、照れ笑いをしながら言った。

「偶然じゃねえよ!お前を見つけるのに苦労したんだぞ、何日も姿を見せないで、今日はどこにも逃がさねえからな?」

歩天雷が龍兄と呼んだこの人物こそ、内院五大天才の一人である百里擒龍、そして戦隊ランキング第一位の逍遥閣隊長だった。

「龍兄、そんな言い方しないでくださいよ。この俺様が隠れ回るような人間に見えますか?この数日も龍兄を探していたんですよ!まさに天は心ある者に報いるというか、今日やっと龍兄にお会いできました!」

歩...