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867話

「なるほど、もう後に引き下がる道はないな。女王アリが死なない限り、俺たちは誰もここから出られない!」

歩天雷は頷きながら、黄金の腕輪を開いた。すると、水鉄砲のような物が彼の手に現れた。

ただし、この水鉄砲は普通の子供のおもちゃではなく、純粋な翡翠で作られたもので、中には致命的な毒液が詰まっていた。

「天雷ころころ、それ何だよ?」

歩天雷が神器を取り出すのを見て、花麻子は驚いた様子だった。こんな神器を使う人を見るのは初めてだったからだ。

「これは最近、五星級の器具師に俺のデザインで特別に作ってもらった神器だ。無敵噴射銃と呼んでくれていい。まだ一度も使ったことがないんだ!」

歩天雷はそう言いな...