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861話

「初めて闇の神域こんな場所に潜入するとなると、やっぱり不安になるな」龍飛は心中で思った。結局、今は地下深くにいるわけで、何が起こるか誰にも保証できないのだから。

幸い今回の宝探し遠征では、六人の仲間全員が経験豊富だったため、闇の神域の第一層では特に危険な目には遭っていなかった。

地図に示された方向に沿って、龍飛たち七人は通路を進んでいた。途中で何度か分岐点に出くわしたが、いずれも地図の指示通りに進み、闇の神域第二層の入口へと向かっていた。

「あとどれくらいで着くんだ?」

地下を半時間ほど歩き回って、龍飛は第一層が思ったほど危険ではないことに気づいていた。途中で特に手強い魔獣とも遭遇して...