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858話

「そうだよ、飛兄貴、白烈は獣王殿の実力者だぞ。彼が加わることで、俺たちのチームはより強くなるに違いない!」

花麻子は慌てて説得した。白烈のような実力者なら、賀青雲のチームでさえ、彼が加わることを望むかどうか分からないのだ。

「すまない、僕がチームを組む理由は宝探しの修練のためであって、恩を返してもらう必要はない。君は僕に恩を借りてもいない。蒋雲豹との戦いは、ただ僕の兄弟のために溜飲を下げただけのことだ」

龍飛は申し訳なさそうに言った。彼は蒋雲豹が本心から自分のチームに加わりたいのではなく、自分が蒋雲豹を打ち負かして彼の鬱憤を晴らしてやったからだと感じていた。

「分かった。君が僕を加えたくないな...