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856話

「えっ?お前も神器を持っているだと?」

龍飛の前に浮かぶ「わんぱく回旋珠」を見て、蒋雲豹は驚きを隠せなかった。内院の新入生である龍飛が神器を所有しているとは思いもよらなかったからだ。

通常、非常に強力な勢力を背景に持つ学生でない限り、一般の学生が神器を買えるはずがない。

しかし蒋雲豹はすぐに安心した。龍飛の前に浮かぶわんぱく回旋珠があまりにも平凡で、神器の威力を微塵も感じられなかったからだ。

「なぜ俺が神器を持てないんだ?お前だけが持てるとでも思ってるのか?」

真気を凝縮して防御の盾を作り、龍飛は再び蒋雲豹の風雷鎚の攻撃を防いだ。そのとき、彼の前に浮かぶ...