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836話

ロジャーという学院警護隊のメンバーに対して、龍飛は本当に恐れる気持ちなど微塵もなかった。さもなければ、彼らの前でこれほど傲慢な態度を取ることはなかっただろう。

「先輩、学院のルールなら当然従わないといけませんよね。だから私のせいじゃないでしょう!私にも選択肢がなかったんです」

龍飛はロジャーの口調を真似て、相手を見ながらからかうように言った。

「このガキ、生意気な口を叩くな。俺たちが誰か分かってるのか?」

ロジャーは再び警告するように言った。彼らは学院警護隊のメンバーであり、一人一人が学生の中でも傑出した優秀な存在だったからだ。

誇張でもなく、ロジャーたちのようなメンバーは天才中の天...