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833話

「まさか戦神学院の内院がこんな不思議な場所に建てられているとは思いもしなかった」

西の方で金色に輝く場所を眺めながら、龍飛の胸は感慨でいっぱいになった。夢にも思わなかったことだが、黒鷹組織の秘密基地が、まさに華夏国の崑崙山脈に建てられていたのだ。

最も驚いたのは、黒鷹組織が崑崙山脈に基地を構えていながら、外部には全く知られていないということだった。わずかな情報さえ漏れていない。

だが考えてみれば、崑崙山脈は地理的に辺鄙な場所であり、さらにこの場所を外界から完全に隔離する神秘的な力が働いている。国防兵団が情報を掴めなかったのも無理はない。

ただ龍飛には理解できなかったのは、一体どんな神秘的な力が...