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832話

飛行速度に関しては、金翅大鹏鳥は確かに青龍双翼獣に遠く及ばないが、戦闘力となると青龍双翼獣の方がはるかに劣っていた。

今、飛来してきた火光は、まさに金翅大鹏鳥の口から放たれた炎の光球であり、その攻撃目標は龍飛が乗っているこの飛行霊獣だった。

強大な威力を持つ炎の光球は猛スピードで迫り、すぐに青龍双翼獣の姿に追いつこうとしていた。一度でもこの炎の光球に打ち当たれば、青龍双翼獣は間違いなく死ぬだろう。

「やばい!こいつがしつこく追ってくるなんて思わなかった!」

この瞬間、小劉の顔にも恐怖の色が浮かび、反射的に手綱をしっかりと握りしめ、獣語を念じて青龍双翼獣を操り、素早くその炎の光球を避けよ...