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830話

「わっ!」

青龍双翼獣が龍飛を乗せて空高く飛び立った瞬間、龍飛は思わず歓声を上げた。あまりにも刺激的だったのだ。

「どうだ?馬に乗るよりずっと快適だろう」

青龍双翼獣が広場を離れ、空中を翔けるようになると、小劉はすぐに得意げに尋ねた。

「ははは、まさかこの世界にこんな神秘的な乗り物があるとは。今日は本当に目から鱗が落ちたよ」

青龍双翼獣の背に腰を据えた龍飛は、耳元で風が唸り、周囲の景色が一望できることに感動していた。

崑崙山脈の雲海は幻想的で、まるで雲の海を翔けているかのようだった。体全体が青龍双翼獣と共に風に乗って揺れる感覚。

これは龍...