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820話

「薬皇の長老、我々の調査によりますと、死者は赤峰宇が調合した凝神丹を服用後、突然死亡したのであります！」

天院執法堂の長老が薬皇・丹陽子の前に進み出て、すぐに報告した。

「凝神丹は薬王殿の五大神薬の一つ。人の精神を清め、五感を改善し、エネルギー石の吸収・精製の才能を高める大いなる補薬だ。そのような薬がどうして人を毒殺するというのか！」

丹陽子は黒木托の息子の遺体を一瞥し、即座に指摘した。

「薬皇様、つまり死者は毒殺されたとおっしゃるのですか？しかし我々の調査では、死者は凝神丹以外の丹薬は服用していないのですが……」

天院執法堂の長老は困惑して尋ねた。彼の考えでは、死者が毒殺されたのな...