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811話

「何だ?あの速さは!」

龍飛はその数条の色鮮やかな光芒を見て驚愕した。彼の優れた目でさえ、カーシャ女王がどのように攻撃を繰り出したのか見極められなかったのだ。

しかし龍飛の鋭敏な五感によって、先ほど地院執法堂の長老たちを傷つけた色彩豊かな光芒が、実はカーシャ女王の漆黒で豊かな髪に混じっていた七色の羽であることに気づいた。

「ま...まさか、伝説の飛鹰族の虹の羽矢なのか?」

カーシャ女王の羽に体を撃たれた地院の長老たちは次々と地面に倒れ込み、それぞれの体には数本の色鮮やかな羽が付着していた。

これらの羽は一見柔らかく、ほんの少しの力で体から取り除けるように見えたが、実際には長老たちの体に根を下ろ...