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800話

「なかなかやるじゃないか、一人で我が天院に乗り込んで威張り散らすとはな!」

龍飛がその天院の学生を一蹴りで吹っ飛ばした後、魏陽が人だかりの中から現れ、まっすぐに龍飛の前へと歩み寄った。

「霹靂堂の者を傷つけたのはお前か?」

魏陽を見据えながら、龍飛は無駄口を叩かず、ずばりと質問した。

「ふん、なるほど、霹靂堂のくずどもの仇を討ちに来たというわけか!随分と器量のある男だな!」

魏陽は冷笑しながら言った。心の中では、こいつは天国への道があるというのに歩まず、地獄の門もないところに踏み込んできたようなものだと思っていた。

天院の頭目の一人として、魏陽は強大な実力を持っているだけでなく、背後には強...