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784話

「理由はどうあれ、飛兄貴が生きて帰れたのは十分ラッキーだったよ。さあ、交易市場に行こうぜ!」

赤峰宇は提案した。彼はすでに上品の凝神丹を三枚錬製しており、今やるべきことは凝神丹を売って、皆が必要としているエネルギー石に換えることだけだった。

「交易市場だって?」

龍飛は疑問に思いながら赤峰宇を見つめた。今交易市場に行く理由は何だろう?もしかして赤峰宇がすでに上品の凝神丹を錬製したのか?

前回、赤峰宇が上品の凝神丹を作ったときは丸一日かかって、やっと一枚できたばかり。だから龍飛は、自分が獣練場で試験を受けていたこの数時間のうちに、赤峰宇がまた上品の凝神丹を錬製できたとは思いもしなかった。

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