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779話

黒山金猿王は巨大な体格を持ち、その力はさらに驚異的なものであるため、単独で対抗できる者はほとんどいない。

しかし、そのような強大な巨獣も、いたずら回旋珠のような神器を前にすると、やや手を焼いているようだった。

いたずら回旋珠は巨獣に大きなダメージを与えることはできないものの、絶え間ない攻撃により、黒山金猿王は龍飛の存在に注意を払う余裕がなくなっていた。

確かに、黒山金猿王の目には、龍飛など何の脅威にもならなかったが、この小さないたずら回旋珠には対応に追われていたのだ。

まるで蚊のようなものだ。蚊は人間に強い殺傷力を持たず、命を脅かすこともないが、その小さな蚊が人間に大きな煩わしさをもたらすこと...