Read with BonusRead with Bonus

778話

獣練場の試験は、第一段階であっても同様に生命の危険が伴うため、試験を行う際には学院から命を守るための水晶球が支給される。

水晶球を握りつぶせば試験は中止され、学生がいる試験環境は瞬時に消え去り、試験中の生命の危険を回避できる。

だが、このような水晶球も必ずしも試験者の安全を保証するものではない。黒山金猿王のような強大な異獣に直面した場合、手にした水晶球を握りつぶす機会すら得られないからだ。

黒山金猿王の掌風に打たれ、その場で血を吐いた龍飛は、自分が置かれた状況がいかに危険であるかを悟った。

この瞬間、誰であっても躊躇なく手にした水晶球を握りつぶすだろう。このような超級異獣に単独で立ち向...