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772話

利益を手に入れた青龙堂の隊員たちは、まさに赤峰宇が懸念していたように、次々と図に乗り始めた。

彼らの目には、龍飛は彼らを恐れているからこそ、エネルギーストーンを使って金で災いを免れようとしていると映っていた。

このような行動は、青龙堂の隊員たちに、龍飛が彼らに取り入ろうとしているという錯覚を与えた。そしてそれこそが、彼らが最も見たかったものだった。

「みんな、よく聞け!今日はこれでいいが、明日の夜にはまた騒ぎを起こそう。その時にまた龍飛と交渉だ!」

黄清遠は声を掛けた。こんなに簡単にエネルギーストーンを手に入れるチャンスを、青龙堂の隊員たちが見逃すはずがないと確信していた。

「遠兄、...