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766話

六爷の商店を出ると、赤峰宇の表情は明らかに落胆していた。戦神学院の内院で開催中の錬丹大会のことを思うと、翼が生えて飛んでいきたいほどだった。

戦神学院の錬丹大会は、薬王殿の錬丹大会よりもさらに価値があるとされていた。参加者はみな薬王殿の最も優秀な錬薬師たちだからだ。

このような盛会は戦神学院でしか見ることができない。薬王殿の弟子として、赤峰宇はもちろんこのような大会を自分の目で見たいと願っていた。

たとえ彼が錬薬師の資格を得ていなくても、たとえ彼が大会に参加できなくても、様々な錬薬師たちの姿を見ることができれば、それだけでも見識を広げることができるのだ。

「峰宇兄弟、錬丹大会のことで悩...