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759話

「なに？食らわなかったのか？」

黒山金猿に対して一撃を放ったが、帰心法第四層の境地で繰り出した内力の外放は、通常であれば簡単に躱せるものではない。しかし、この黒山金猿はその俊敏な速さで、龍飛の攻撃を易々と避けてしまった。

この一撃は黒山金猿には当たらなかったものの、真っ直ぐに一本の巨木に命中し、瞬時にその幹に掌サイズの掌印を刻み込んだ。

たったこの一撃だけで、龍飛は自分の功力が戦神学院に来る前よりも遥かに強くなっていることを確信した。

以前の龍飛では、直接木を打っても掌印を残せるかどうか怪しかったが、今では内力を外に放つだけでこれほどの破壊力を生み出せるようになっていた。

龍飛の強烈な...