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744話

顽皮回旋珠の威力を確かめるため、龍飞はそれを手のひらに握り、すぐに体内の真気を催動させた。

真気をこの顽皮回旋珠に注入しながら、龍飞は窓の外の一本の木を狙い、さっと手を振った。すると顽皮回旋珠はたちまち木の幹へと飛んでいった。

「パン!」

軽い音がして、顽皮回旋珠は木の幹を貫通し、弾丸ほどの大きさの穴を開けた。

「やはり神器だな。威力は驚異的とまでは言えないが、それなりの殺傷力はある!」

顽皮回旋珠が木の幹を貫いたのを見て、龍飞の目に喜色が浮かんだ。さらに意外だったのは、この顽皮回旋珠がすぐに彼の手元へ戻ってきたことだった。

一度の成功体験を得て、龍飞はすぐに目を閉じ、手のひらで顽...