Read with BonusRead with Bonus

736話

周知の通り、地院の食堂では個室を利用するには相当量のエネルギーストーンが必要だ。一般の学生には手が届かないどころか、指導教官でさえ財布と相談するほどの出費である。

貴客をもてなしたり、儀式を開催したりする場合を除いて、地院の指導教官でさえ個室というような贅沢な場所を選ぶことはない。

しかし今、龍飛たち五人は朝食を食べるだけで地院の食堂に個室を予約した。これは明らかに金遣いが荒すぎるという印象を与えるだろう。

「くそっ、この浪費家どもが。こんな貴重なエネルギーストーンをこんな使い方するなんて。修行の時になにを使うつもりだ!」

龍飛たち五人が食堂の二階にある個室に入るのを見て、黄清遠は心の...